命令形におびえないで

日本人の特性でしょうか、「命令形」と聞くと、急に使いづらくなります。
これは文法区分の話だけであって、もう少し気軽に使ってもよいと思います。

たとえば、こんなケースで使えばよいでしょう。

道案内
道を尋ねられた時に、日本語では「あの角を右に曲がって」「その次を左に曲がって」 と言いますが、英語では、全部命令形になります。
"First, turn right at the corder. And next, thrn left next corner."
急いでいるとき
急いでいるときに、文法なんて組み立てていられませんよね。英語圏の方々も同じです。
アイスクリームショップで、アイスクリームを受け取って、笑顔で"Thank you!"と言って、 代金を払い忘れて行こうとしたところ。
"Hey! wait!"
「おおい!待って!」
その後、ちゃんと払いましたよ。

英語圏の方々が使っている命令形をチェックすれば、どの場面で使えるのかがわかってきます。

たとえばアメリカの空港の入国審査での会話を紹介します。

"Passport please."
「パスポートをどうぞ」
相手が日本人なので、簡単な英語だけ使ってくれています。
"Sightseeing? Kanko?"
「観光?カンコウ?」
「どうせ観光でしょ?」みたいな決めつけの発言です。まあいいんですけどね。
"Put your right finger."
「右の指を置いて」
これは、指紋を撮影しています。命令形ですが、高圧的でもなく、きわめて事務的です。
"Put your left finger."
「左の指を置いて」
右が終わったら、次は左です。
"Look at the camera."
「カメラ見て」
入国する際の顔写真を撮ります。"Smile!"なんて言ってくれるおちゃめな人もいます。
"Come on, please don't hesitate."
「恥ずかしがらずにおいでよ」
新しくゲートが開いた時の掛け声でした。
日本人は集団行動には慣れていますので、新しく審査ゲートが開いたときに、先頭の人は行きづらいものです。